Y世代の概要・特徴
Y世代(ミレニアル世代)は、1980年代から1990年代後半に生まれた世代を指し、デジタルネイティブとして育った特徴があります。インターネットの普及とともに成長し、SNSを活用したコミュニケーションが得意で、価値観としては個人の自由やワークライフバランスを重視する傾向があります。
Y世代の由来・語源
Y世代の名称は、先行するX世代に続く形で名付けられました。「Y」はアルファベットの順番から来ており、特に明確な意味があるわけではありませんが、ミレニアル世代(Millennials)とも呼ばれています。これは2000年(ミレニアム)前後に成人を迎えることに由来します。
誰が言い出した?
「Y世代(Millennials)」という呼称は、アメリカの作家ウィリアム・ストラウスとニール・ハウによって提唱されました。彼らは世代論の専門家であり、著書『Millennials Rising: The Next Great Generation』でこの世代の特徴について詳しく説明しています。
Y世代は何歳から?
一般的に、Y世代は1981年から1996年に生まれた人々を指します。ただし、研究者や機関によって定義が異なることもあります。例えば、Pew Research Centerは1981年〜1996年生まれとしていますが、他の研究機関では多少のズレがあります。
Y世代の前
Y世代の前にはX世代(1965年〜1980年生まれ)が存在します。X世代は、アナログからデジタルへの過渡期を経験し、団塊世代(1946年〜1964年生まれ)と比較して個人主義的な傾向が強いとされています。
Y世代の次
Y世代の次はZ世代(1997年〜2012年生まれ)です。Z世代は、幼少期からスマートフォンやSNSに親しみ、よりデジタルネイティブな世代とされています。また、社会問題への関心が高く、環境問題やジェンダー平等に積極的に取り組む傾向があります。
Y世代の価値観
Y世代の価値観には、以下のような特徴があります。
- ワークライフバランスを重視
- 組織よりも個人のキャリア形成に関心
- デジタル技術を積極的に活用
- サブスクリプションやシェアリングエコノミーへの親和性
- 社会貢献や倫理的消費を重視
Y世代の有名人
Y世代に該当する有名人として、以下のような人物が挙げられます。
- マーク・ザッカーバーグ(Facebook創業者)
- テイラー・スウィフト(シンガーソングライター)
- クリスティアーノ・ロナウド(サッカー選手)
- エマ・ワトソン(女優・フェミニズム活動家)
- イーロン・マスク(テスラCEO)※1971年生まれでX世代寄りですが、影響力が大きいため含めることもある。
Y世代における日本の主な出来事
Y世代が成長する過程で、日本では以下のような出来事がありました。
- 1995年:阪神・淡路大震災、Windows 95発売
- 2001年:アメリカ同時多発テロ事件
- 2008年:リーマンショック
- 2011年:東日本大震災
- 2020年:新型コロナウイルスの流行
これらの出来事を通じて、Y世代は社会の変化に適応しながら、新たな価値観やライフスタイルを形成してきました。